50代主婦

長年夫とうまくいかず、30年経ったある日、子供も大きくなったから、もういいや、と後先考えずに家を飛び出します。

夫は時々家に帰ってくる、最低限のお金は入れてくれるけれど、夫とはほとんど話をしない。

付き合っている時とは別人になり、私が悪いと責められることが多かった、そうです。

また大人になった子供たちは、お母さんの見方になってくれると思いきや、お母さんの話していること(夫が浮気をしているなど)が信じられないと冷たくされてしまいます。

(この方はずっと自分の心を子供にも明かさず、生きてきたことで追い詰められ、精神的にも少し不安定だったようです)

この方の場合、まず自殺をしないように、ということがセッションの第一目的になりました。

夫と離婚できたことはよかったと話していましたが、子供さんから冷たくされたことが悲しかったそうです。

この方は、自分の心を誰にも見せず、普段は明るく振る舞っています。

また、父親は、お酒を飲むと母親に暴力を振るい、子供の頃ある日、蒸発してしまいます。そして、何十年も経って自殺した後で、対面することになります。

ホメオパシー的に考えると、これは破壊のマヤズム(根本体質)があることがわかります。極端な行動に走ってしまうこともあります。

ですので、まずは自殺しないで生きること、そして、そこまでいけるかはわからないけれど、いつか生きる意欲が出てくるといいなと思いました。

ボディートークのセッションをしながら、自殺しないようなレメディーたちをとってもらいます。

セッションの時には、突然よく泣くことがあり、不安定な状態でした。

生い立ちが過酷で、パニックや恐怖もありましたので、少しずつレメディーをとってもらいました。

すると、パニックや恐怖は少しずつ小さくなっていきました。(アコナイト、アーセニカムなど)

この方は家を飛び出し、お母さんの住んでいるアパートに逃げ込みました。

生活をする糧がないので、少し元気が出てきたところで、週1回でもいいから働くように提案しました。

すると、彼女は近くのコンビニに行って働きたいんです、と駆け込みます。たまたまそ店長が家族の知り合いだったらしく、そこで働けることになります。

こういう出来事は、この方をサポートする力が働いていると受け取れます。

そのことを彼女に伝えます。

ちゃんと見ていて、サポートしてくれているんだよ、と。

この方はとても素直なところがあって、こうやってみたらと提案するとちゃんとやってくれるところがあります。

ここはすごく良いところですね。

しかし、働き始めて、少し経ったある日、仕事も慣れず、希望も見えず、自殺願望が出てきます。

(仕事がなかなか覚えられず、怖そうな男の人が恐かったそうです。父親の影響)

そして、港に行きます。ここから車で飛び降りて死のうかな、と思っているところ、

携帯が鳴ります。

子供からでした!

メールをしても返信をくれない時もあったのに、、、(そういうのって子供は分かるんですね。虫の知らせ)

子供の声を聞いて、我に帰り、なんとか死ぬのを思い留まります。

これもタイミングが遅かったら、自殺しているわけですから、やはりサポートが働いているとしか考えられません。

今はだいぶ安定してきたので、ご本人の許可を得て書けますけれど、最初の頃はどうなるか、本当にギリギリのところでした。

続く、、、

自然治癒力を高める〜ボディートーク

この記事を書いた人

吉野 大地